防刃/耐切創/耐穿刺/とは?

防刃/耐切創/耐穿刺/とは?

更新日: 2009/04/18

 「バールのようなもの」に対する対策はともかくとしまして、一口に「刃物」と言いましても、実際にはいろいろな凶器によって、様々な形で斬りつけられるわけでして、それらに対する性能を表現するのに以下のような言葉があります。

「防刃(ぼうじん)」

 主に「防刃」というキーワードは、刃物を使って斬りつけられることに対すること、ほぼすべてを表現しています。狭義には刃物を使った一般的な斬りつけ行為への対策を指しますが、それらから後に述べます「耐切創(たいせっそう)」や「耐穿刺(たいせっし)」を除外したものというとらえ方も出来ます。店舗によっては「N(ニュートン)」による専門機関の計測値を掲示しているところもあります。

「耐切創(たいせっそう)」

 「耐切創(たいせっそう)」とは、刃物を使った斬りつけ行為のうち「横に引き裂く」ような攻撃に対する性能を指します。直接斬りつけられた場合はもちろんですが、実際に刃物を持った人間ともみ合うことになった場合、刃物が当たって同様の傷を受けてしまうことが十分にあり得ますので、無用な傷を受けないためにもこうした性能を考慮に入れることは重要です。店舗によっては、同じく「N(ニュートン)」による専門機関の計測値を掲示しているところもあります。

「耐穿刺(たいせっし)」

 耐穿刺(たいせっし)とは、刃物による場合はもちろんですが、アイスピックや千枚通し、錐などの先の尖った凶器に対する耐性能の事を言います。先のとがった細長いものの場合、力が一点に集中しやすいため、より強度が必要となります。そのため実際には耐切創能力の高さはうたっても耐穿刺能力の高さをうたった防刃用品は少なく、実際にこの能力に付いてまで考慮しようとした場合、防刃だけでなく防弾レベルの性能を考慮に入れた方がいいのが現状のようです。こちらも店舗によっては、同じく「N(ニュートン)」による専門機関の計測値を掲示しているところもあります。

 どの項目もそうなのですが、過度の性能を追求するとそれだけ重くなったり扱いにくくなってしまい、結果として動きにくくなってしまいますので、相手が格闘に対してどれだけ練度があり、どういったタイプの凶器を使って襲ってくるのかについて、ある程度予測を立てて防刃アイテムを選ぶのが重要でしょう。

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