「FRP」とは「Fiber Reinforced Plastics」の略で繊維強化プラスチックのことです。一般的にはガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を上げた複合材料のことを指します。繊維の混入方法には細かく切断した繊維を均一にまぶす方法と、繊維に方向性を持たせたままプラスチックに浸潤させる方法のそれぞれ2種類の方法があり、前者の工法にはガラス繊維が、後者の工法には炭素繊維が利用されることが多くなっています。
利点としては、、
……等があります。
成型方法などによって強度に差が出るものの、プラスチックの軽さをほぼ維持したまま強度を上げることが出来るので、防刃用途に限らず非常に幅広く使われています。逆に欠点としては、素材の分離が困難でリサイクルや廃棄処分が難しいことがあげられています。よく山奥の道路の片隅や空き地などに、FRPでできた漁船の船体が不法廃棄してあったりしますが、あれは廃棄のコストがかかりすぎるため廃棄されたものと思われます。近年の環境保護の観点からするとコスト高になる可能性のある素材と言えます。