アラミドとは?

「アラミド」とは?

更新日: 2009/04/18

 「アラミド」とは、1960年代前半にデュポン社で開発された芳香族ポリアミドの有機繊維です。非常に歴史の古い特殊繊維ですが、組成が同じナイロンよりも高度な難燃性能をもっていて、有毒ガスや煙の発生が少ないのが特徴です。また、アラミド繊維は耐熱や耐薬品性を備えるメタ系と引っ張り強度が大変強いパラ系があります。いずれにせよアラミド繊維は構成している分子が規則正しく並んでいるため、高強度を発揮することが可能となっています。逆に染色が難しいため、一般衣料用としてはほとんど使用されません。

 ふたつのアラミド繊維は、70年代に入ると大量生産が図られ、航空宇宙産業を中心に消防服や防護衣料など様々な用途への応用が広がっていきました。80年代以降は、アラミド繊維の耐熱性・高強度という特長を生かし、宇宙・航空機などの最先端分野から防弾チョッキ、タイヤ、スポーツ用品など身近な場所で幅広く使われています。

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